コラム:最終面接でも5割が落ちる?落ちる理由や準備しておくべきこと
投稿日 : 2019.10.07
いくつかの面接を通過して、最終面接までたどり着いた方の中には、その会社に入社したいという気持ちが高まっている方も多いことでしょう。
しかし、最終面接はそれまでの面接とは聞かれることが異なることが多く、しっかり対策しておかないと不合格になってしまうかもしれません。
本記事では、最終面接で落ちる理由や面接中の合格フラグ・不合格フラグをお伝えするとともに、最終面接前に準備しておくべきことをご紹介していきます。
「最終面接は顔合わせ程度のもの」と思ってしまいがちですが、実は最終面接でも落ちるときは落ちます。
人材会社のコンサルタントの中には、合格率は5割程度しかないと話す人もいます。
それまでの面接と同様、しっかり対策していくことが大切だと言えるでしょう。
1次面接や2次面接では主に、過去どんなことをやってきたのか、もしくは現在どんなことをやっているのかを聞かれます。
一方、最終面接では、「入社後どのように会社に貢献するか」、「今後のビジョンをどう考えているか」といった、将来に関することや、抽象的なことが質問の中心になる傾向にあります。
こうした質問に答えられず、最終面接で落ちてしまう理由としては以下のようなものがあります。
まずは、価値観が会社と合わないと判断された場合。
具体的には、以下のような回答をしてしまうと価値観が合わないと判断されることがあるでしょう。
会社の価値観と合っていればよいのですが、「お客様の信頼第一」と考えているところに対して、「何が何でも、どんな手を使っても目標を達成します!」といった回答をしてしまうと問題だといえます。
続いて多いのが、企業研究が足りていないケースです。
こんな回答をしてしまっていないでしょうか?
最終面接では、役員や社長が面接をします。
ホームページなどで公開されている「企業理念」や会社の「中期経営計画」などを把握していなければ、志望度が低いとみなされてしまいます。
他社の企業理念を言ってしまうのはもってのほか、単に「企業理念に共感しています」というのもよくありません。
具体的なエピソードを持ち出して、なぜ企業理念に共感しているのかまで回答できるとよいでしょう。
入社意欲が低いと判断されやすいのは、以下のような回答です。
最終面接の場で「他社が第一志望だけど、そこには受かるか分からないから面接を受けている」といった回答をしては入社意欲を疑われます。
また、会社にもよりますが、将来は起業したいと漏らしてしまうのもNGとなりやすいです。
回答ではないですが、面接日程がなかなか合わないというのもマイナスです。
多忙な役員や社長のスケジュールを調整して最終面接の日程を提示しているのに、求職者が合わせようとしてこないというのは、入社意慾が低いと判断されやすくなります。
最終面接が終わった後は、結果がどうなるのかとても気になりますよね。
では、どのようなやり取りがあったら合格の可能性が高く、一方でどんなやり取りがあると不合格となりやすいのでしょうか。
以下のようなやりとりがあったり、状況だった場合、不合格の可能性が高いです。
事前に1時間と告知されていた面接に対し、20分程度で終わるなど極端に短い時間で終わってしまった場合です。
役員や社長は暇ではありません。長く話をするのが無駄だと判断すれば、早めに切り上げてしまいます。
とはいえ、「早い段階で採用を決めていた」という可能性もあるため、一概にはいえません。
「それはすごい!」、「頑張っているねぇ」などと、不自然にべた褒めされたり、丁寧すぎる対応をされたときは注意が必要です。
もう不合格にすることが決まっているけど、面接の後、会社のことを悪く言われるのを防ぐためにこのように丁寧な対応をすることがあるからです。
最後に「他社の面接も頑張ってください」などと言われるようであれば、不合格フラグが立った可能性はかなり高いといえるでしょう。
面接の途中から、「声が小さい」、「そういう言い方はやめた方がいい」、「志望理由はもう少しこうしたほうがよい」などと説教されるようであれば、不合格フラグが立った合図かもしれません。
面接官があなたのコミュニケーション能力に対して、不快感を抱いたと思われるからです。
とはいえ、説教されても最終面接に受かった人はいるので、面接の途中で説教されたことを理由にやる気を失ってしまってはいけません。
次に、合格の可能性が高いやりとりや状況を見ていきましょう。
自己PRに対して、「活躍できる環境がある」などと、自社の業務のことについて話してくれる場合は、具体的な人員配置まで思い描いている可能性が高いです。
さらに、途中で部署の担当者を呼んで挨拶するようなケースでは、合格の可能性はかなり高いといえるでしょう。
社長や役員との最終面接の後、人事担当者が現れて入社日や給料など具体的な打ち合わせをするようであれば、合格の可能性は高いといえるでしょう。
入社日を決めるということは、「特に問題がなければ採用する方向で考えている」という意思表示に他なりません。
とはいえ、最終面接後に行った身辺調査で問題が発覚した場合や、ポジションの募集が先に埋まってしまった場合などには不合格となることもあります。
最後に、最終面接で落とされないためにやっておくべきことを紹介いたします。
最終面接では、「他社ではなくどうしてうちなのか」という部分をより深く聞かれます。
具体的には、「志望動機と希望職種の具体的な理由」や「志望度はどのくらいか」、「入社した場合に、将来的に携わりたいこと」などです。
上記の質問に対して深く突っ込まれても答えられるように、志望動機をブラッシュアップしておくべきです。
対策としては、それまでの面接での、人事担当者や部門担当者とのやり取りを洗い出してみたり、社長や役員の書籍やブログを読んだりすることをおすすめします。
自分の過去の職歴やスキルを活かして、応募先の会社にどのように貢献できるか考えておきましょう。
面接時点でのスキルや経験で可能なことはもちろん、「3年後には御社の○○事業をけん引していく存在になりたいと思っています」など転職して数年後にどうなっているかまで伝えられるとベストです。
自分のこれまでの経験やスキルを洗い出すと共に、会社の中長期計画をもう一度確認し、具体的にイメージできるところまで考えておきましょう。
会社としては、志を同じくする人と一緒に働きたいと思うものです。特に、会社の中枢を担っている役員や社長は、その思いが強いです。
また、自分のビジョンやキャリアプランを持っていない人が大きく成長することは難しいと判断されます。
なお、ここで会社のビジョンと大きく外れたことを言ってしまうと不採用になる可能性が高くなります。
無理に合わせる必要はありませんが、やはり会社の中長期計画を前提に自分のビジョンやキャリアプランを伝えるべきでしょう。
一次面接や二次面接では、募集ポジションに必要なスキルや経験がある、社風に合っている、といったことが判断されます。
一方、役員や社長が行う最終面接は、「将来的な」、「抽象的な」質問になりがちです。
答えづらい質問ではありますが、しっかり答えられるよう、それまでの面接の中で聞いたことや感じたことをしっかり復習したうえで、最終面接特有の質問にも答えられるよう準備しておくことが大切です。
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