コラム:転職回数が多い人の職務経歴書の書き方とは?
投稿日 : 2019.09.10
転職回数が多いと、人事担当者からマイナスの評価を受けてしまうことがあります。
ですが、職務経歴書の書き方次第では、プラスに伝えることもできます。
本記事では、転職回数が多いことに悩んでいる人に向けて、効果的な職務経歴書の書き方をお伝えしていきます。
目次
転職回数が多い場合、一般的な職務経歴書のように年代順に書いてしまうと、社数の多さばかりが目立ってしまいます。また、パッとみたときに、どんな仕事をしてきて、どんなことが得意なのかもわかりづらいです。
20代で3回以上、30代で5回以上の転職をしている人は、年代順ではなく、以下の方法を使って職務経歴書をまとめてみてください。ぐっとみやすくなるはずです。
職務経歴書は履歴書とは違い、必ずしも年代順に書いていく必要はありません。
おすすめは、「業務内容別」に書いていく方法です。たとえば、営業経験が2社、営業アシスタントが1社であれば、「営業」と「営業アシスタント」としてまとめてしまうのです。
こうすることで、会社を転々としているというマイナスのイメージを減らすことができます。
また、応募する職種に該当する職種の経験を詳細に、そうでない職種を簡略化し書くことで、アピールしやすくなります。
過去のキャリアに一貫性があることを伝えることも大事です。
例えば、事務職→販売職→塾講師へと転職してきた場合、職種でいうと3つになります。
ですが、「事務職の仕事でビジネスの基本を身につけ、販売職や塾講師の仕事では顧客の課題解決と共に会社の目標を達成することを学びました」と言えば、どうでしょうか?
これならば、「目的を持ってキャリアを築いてきた」という印象を与えることができ、マイナス評価にはなりません。
転職によってステップアップしてきたことを意識して伝えるようにすると、転職回数の多さがアピールポイントになります。
先ほどと同じケースで考えてみましょう。事務職を経験したことでお金の流れをよく理解することができ、そのことが顧客への提案や目標を達成することの重要性を理解することに役立った、などとするとよいでしょう。
同じ職種で複数の企業に転職しているようなケースでは特に、軸になる経験やスキル、成果、実績を具体的に書くとよいでしょう。
例えば、「どの企業においても商品知識を詳細まで理解し、そのことをお客様に分かりやすく伝えてきた」など得意とすることをアピールするとよいでしょう。
なお、軸になる経験は応募先企業に合わせたものにカスタマイズするようにします。
単に職務内容を書くのではなく、どのようなスタンスで仕事に取り組み、課題を解決してきたかも書いておきましょう。
こうすることで、「どんなことに強みがあるのか」が伝わりやすくなります。
企業側としては選考の段階で、実際に入社したあと、どのように活躍してくれるかを知りたいと考えています。
そこで職務経歴書では、それまでの経験やスキルから、具体的にどのようなことで企業に貢献できるかを明記しておくようにしましょう。
最後に、転職回数が多い場合の職務経歴書の記入例をご紹介します。
職務経歴書
20XX年X月X日
氏名
■営業
株式会社○○○○では筆記用具の販売を経験。来店されるお客様に対し、ヒアリングのもと、最適な筆記用具の提案を行った。
商品の仕入れについても任されていたため、お客様の動向に合わせて売れ筋の商品を多く入荷するなどして会社全体の売上アップにも努めた。
株式会社△△△△では中高生を対象に国語の講師をすると共に、入塾を検討されている方への営業や、入塾を検討されるまでの広告やマーケティングなどを担当した。
▼実績
■事務
住宅設備機器を扱う会社の事務職として3年間従事。経理業務や商品の仕入れなどを担当した。
▼実績
■自己PR
私は事務職、販売職、塾講師と仕事をしていく中で、常に目の前の業務において改善できる点はないかを考え、改善に取り組んできました。
また、一方で会社全体の成果をあげることについても意識して取り組んできました。
こうしたことから、いずれの職場においても一定の成果を残すことができました。
特に株式会社□□□□では入社3年目に主任に抜擢され、株式会社△△△△では入社2年目に広告やマーケティングに携わるチャンスもいただきました。
私の取り組みや姿勢を、評価していただいた結果だと思っています。
こうした経験や実績から、貴社に入社させていただいた場合、新規獲得や、プラン提案後の契約に寄与できるものと考えています。
人事担当の中には、転職回数が多いことをマイナスと捉える人もいます。
一方で、職務経歴書の書き方を工夫することで、それをプラスに伝えることは十分に可能です。
転職回数の多さが気になっているという人は、本記事でご紹介した内容を参考に、転職回数が多いことをプラスのこととして伝えるようにしてみてください。
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