コラム:ベンチャー企業とは。特徴や向いている人を紹介
投稿日 : 2020.02.10
転職を考えている方の中には、ベンチャー企業を選択肢に入れている方もいるのではしょうないでしょうか。しかし、安易にベンチャー企業に転職をして失敗するケースも少なくありません。キャリアの可能性を広げることは重要ですが、事前の調査は必要不可欠です。
この記事では、ベンチャー企業の特徴や、ベンチャー企業で活躍する人材に求められるスキルや志向性を紹介します。ベンチャー企業への転職を検討している方は参考にしてください。
目次
まずはベンチャー企業の定義について見ていきますが、実はベンチャー企業には明確な定義がありません。ベンチャーとは「(危険を伴う)冒険・投機」という意味があり、そこから新しい技術やビジネスモデルを展開して、急成長を目指す企業のことを指すようになりました。ベンチャー企業の中にも、その規模や特徴によって分類があるので見ていきましょう。
ベンチャー企業と同じ意味でも使われる言葉に、スタートアップ企業があります。同じ意味として利用しても問題はありませんが、厳密にはベンチャー企業の一種と言えるでしょう。ベンチャー企業が中長期での成長を目指すのに対して、スタートアップは上場や企業売却といった「EXIT(イグジット)」をゴールにしています。ベンチャー企業の中でも未上場で、短期間でのEXITを目指している会社のことを指します。
ベンチャー企業の中でも、特に規模の大きい企業をメガベンチャーと呼びます。規模に明確な基準はありませんが、東証一部上場していたり社員数が300人以上いる企業のことを指すことが多いです。ベンチャー企業と同じようにチャレンジングな事業を行いながら、大企業のようなリソースを持っているため、大きな仕事に携わりやすいです。
社内ベンチャーとは企業が新しい製品や事業を立ち上げるために作る、独立した組織のことを言います。一般的には大企業の新規事業開発の目的行われ、組織の中で起業家精神を持つ「イントレプレナー」が社内のリソースを活用して運用しています。
ベンチャー企業には非ベンチャー企業とは一線を画す風土があります。必ずしも当てはまるわけではありませんが、一般的なベンチャー企業の特徴を見ていきましょう
ベンチャー企業では、基本的に給与は比較的低く設定されることが多いです。事業成長のフェーズで固定給を高く設定することは企業にとって大きなリスクだからです。ただし、成績に見合ったインセンティブが高く設定されているケースも多いため、活躍に見合った報酬が欲しい方には向いているでしょう。
ベンチャー企業は潤沢な資産がないため、退職金制度や保険の福利厚生が整っていないケースが多いです。その代わり、ユニークな独自の福利厚生を用意しているケースもあります。また、社員の声が反映されやすいため、自分で必要だと思う福利厚生があれば、経営陣に直訴して追加してもらうことも可能です。
ベンチャー企業は成長過程のため、入社するメリットの多くは会社の成長性にあります。1年間で組織や事業の規模や大きく変わることも珍しくなく、そのようなスピードの中で働けるのは貴重な経験となるでしょう。その一方で事業が継続できなくなる可能性も大きく、入社したものの会社が倒産したり、事業が終了することも視野にいれておかなければなりません。
ベンチャー企業にどんな人が向いているのか見ていきましょう。
ベンチャー企業は日々変化しています。朝と夕方で状況が一変していることも珍しくありません。そのようなスピーディーな変化を受け入れて楽しめる性格の方は向いているでしょう。
ベンチャー企業で最も危ないのは、失敗することでなく何もしないことです。そのため言われたことを正確に行うだけの人材はあまり評価されません。自分で今の会社に何が必要なのか提案し、新しい価値を作り出す姿勢が求められます。もちろん提案したからといって全てが承認されるわけではありませんが、何も提案しないより何百倍も価値があります。自分の意思を持って仕事をしたい方は楽しめるでしょう。
ベンチャー企業での仕事は困難の連続です。リソースもなく、世の中にまだないサービスを作ろうとするのですから、足りないものがいっぱいあります。それでも限られた人材やお金、時間の中で結果を出していかなければなりません。困難に直面した時にすぐに諦めるのではではなく、どうしたら乗り越えられるのか、もしくは代替案がないか粘り強く考えられる力が求められるでしょう。
世界に目を向けるとベンチャー企業が大きく成長しているのが分かるでしょう。日本でもベンチャー企業の存在は年々高まってきています。ずっと一線で活躍したいと考えている方は、一度ベンチャー企業も視野に入れて転職活動をしてみてはいかがでしょう。
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