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コラム:建設業界への転職を考えている方必見!業界構造と業界の現状

投稿日 : 2019.04.23

建設業界への転職を考えている方必見!業界構造と業界の現状

ニュースなどでもよく取り上げられる建設業界の構造ですが、ちゃんと理解しているという人は少ないかもしれません。「ゼネコン」という言葉をよく耳にすることはあっても、実際に何をしているのか知らない方もいるでしょう。

今回は建設業界の構造を解説した上で、今の建設業界のトレンドについても紹介していきます。建設業界の基礎の基礎を知りたい方は、参考にしてください。

建設業界の構造

まずは建設業界の構造から見ていきましょう。建設業界を一口で表すのであれば「多重下請け構造」と言えます。

一社がクライアントから受けた仕事をすべて行うことはほとんどなく、実際に現場で工事する仕事は別の会社に依頼します。依頼を受けた会社も自社だけで人が足りなければ、また別の会社に依頼することになります。

このようにクライアントから直接建設を依頼される会社を「元請け」元請けから仕事を依頼される会社が「2次請け」といった風に、どんどん下に積み重なっていきます。大きな仕事になると「5次請け」まである、ということもあります。

なぜこのような多重構造が生まれるかと言うと、建設業界の仕事には波があるからです。常に一定の仕事があればいいのですが、たくさん人手が必要な時もあれば、あまり人手が必要のない時期もあります。

そんな状態で常にたくさん社員を抱えていると固定費(人件費)がかかるため、人手が必要な時だけ下請けに仕事を依頼する構造ができたのです。

そして、この元請けとなる会社がいわゆる「ゼネコン」です。ゼネコンは現場で工事を行うことはありませんが、下請けとなる会社を管理・監督して工事を円滑に進めていくのが仕事です。工事の納期を守りながらも、現場で事故や問題が起きないようにマネジメントしていきます。

ゼネコンにもさまざまな種類があります。日本の建設業界を代表する「スーパーゼネコン」。鹿島建設大林組大成建設清水建設竹中工務店の5社を指します。

他にも「マリン・コントラクター」、通称「マリコン」と言われる海洋土木工事に強みをもつゼネコンなど、業界特化型のゼネコンも存在します。五洋建設東亜建設工業などがマリコンとして有名です。

建設業界の現状

では、建設業界が今どのような状況に置かれているのかも見ていきましょう。まず市場規模は、約52兆円と言われています。

参考: 国土交通省「建設業界の現状と課題

高齢化社会で拡大している医療・介護分野が2020年に市場規模50兆円に達することを考えると、いかに大きな市場かが分かるでしょう。

市場規模の推移としては平成4年にピークを迎え84兆円に達しますが、その後右肩下がりとなり平成22年には42兆円にまで縮小しました。その後は再拡大が始まり、平成25年には50兆円を超える市場に回復しました。

回復した要因として考えられるのは東京オリンピック。オリンピック開催には多くの施設や建物が必要なため、市場の拡大に貢献しました。しかし、オリンピック後にどのように市場が推移していくのかが、気になるところ。今のところは、オリンピック後しばらくは横ばいかゆるやかに拡大するという見立てが濃厚です。

その根拠の一つが大規模な都市開発。リニア新幹線の開通に向けて大規模な都市開発が行われているのです。今後しばらくは都市圏への人口集中が続くとされ、それに伴う再開発はもう少し長く続きそうです。

そんな建設業界の抱える大きな課題が人材不足です。2018年のハローワークによる有効求人倍率を見ると、前年比0.45ポイント上昇で6.06倍にもなります。

参考:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/report/201812.php

専門的・技術的職業の中では、長年トップだった「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」を抜いてトップになっています。建設業界各社は深刻な人材不足にいかに対策を講じるかが、今後の課題と言えるでしょう。

建設業界で働くメリット・デメリット

では、建設業界で働くことで労働者にとって、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

メリットとしてよく挙げられるのは、自分が携わった建物や公共施設が目に見える形として出来上がっていくこと。その建物自体や、その建物を利用している人を見る度にやりがいを感じるという方は非常に多いです。

また、業界が右肩上がりなのに対し人材不足なので、雇用がなくならないという安心感が魅力だと感じる方もいます。

しかしその一方で、現場は力仕事が多くハードな環境です。慢性的な人材不足により、ブラックな就労環境が残っている現場も少なくありません。

また現場だけでなく、ゼネコンで現場の監督をする仕事も大変です。納期は厳守しなければなりませんが、命が関わる仕事なので安全管理も厳しくしなければなりません。繁忙期には休みがとれないほど忙しくなることもあります。

文字通り日本を支えているといってもいい建設業界。業界を外から見るとポジティブな話題も多いですが、現場を見ると深刻な人材不足という課題が発生しています。仕事がたくさんある反面、労働環境がハードになりがちな業界と言えるでしょう。

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