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コラム:長時間労働における健康的リスク。「定時で帰る人」になるには

投稿日 : 2020.08.21

長時間労働における健康的リスク。「定時で帰る人」になるには

長時間労働における健康的リスク。「定時で帰る人」になるには

働き方改革が叫ばれている昨今ですが、今でも長時間の労働により疲労を感じている方は少なくないでしょう。実は企業に長時間労働者に対して、医師の面談を受けさせる義務があること、そして労働者の申し出でも面談を受けられることをご存知でしょうか。長時間労働による健康リスクは医学的にも認められているため、既に疲労を感じている方は迅速に対処した方がいいでしょう。この記事では、長時間労働にどのようなリスクが有るのか、医師の面談を受けるにはどうすればいいかで紹介していきます。

長時間労働の定義と健康リスク

そもそも長時間労働とは、どれくらいの時間働くことを指すのか見ていきましょう。一週間あたり40時間を超えて労働した場合、超過した時間のことを「時間外労働」といいます。また、法定休日に労働をさせた場合には、その時間を「休日労働」と呼び、この2つの時間の合計が長時間になるほど、健康を損なうリスクが高くなるという研究結果が発表されています。

長時間労働による健康問題の中でも、特に問題視されているのが脳・心臓系の疾患と精神的疾患の発症です。過去の研究では月の時間外労働が80時間を超える方は、時間外労働がない方に比べて心筋梗塞のリスクが1.9倍になると結果がでました。また、長時間労働によるストレスから、飲酒や喫煙の量や頻度が増え、睡眠時間が短くなることも疾病リスクを高める一因となっています。

また、長時間労働による精神的負担から、精神疾患を発症する方も多くいます。短期的な長時間労働であれば、その後にしっかり休養をとって回復できますが、慢性的に長時間労働が続いていると、睡眠不足などからうつ病の発症リスクが急激に高まります。心身における疾病は死亡リスクも高め、月80時間の時間外労働は「過労死ライン」とも言われ、それ以上の残業は過労死を招く危険な状態とも言えます。

長時間労働者に対しては医師の面接指導が必要

長時間労働による疾病のリスクをおさえ、過労死を防止するためにも、事業者は長時間労働者に対して産業医の面接指導を申請しなければなりません。2019年には制度の改正も行われ、より労働者が働きやすい環境を作り上げる制度へとブラッシュアップされています。企業の規模に関わらず、全ての企業が従業員の労働時間を把握して、必要な場合には医師に面接指導を申し出なければいけません。

医師の面接指導の対象となるのは、時間外・休日労働が月80時間を超え、かつ疲労の蓄積が認められる労働者です。企業には面接指導の適切な実施を図るため、管理監督者を含むすべての労働者を対象として労働時間の把握について適切な方法をとらなければいけないことが定められています。自分の労働時間が大丈夫か心配な方は、会社が適切な方法で労働時間を管理しているか確認してみましょう。

長時間労働を避けるためには

長時間労働を防ぐには、会社全体での取り組みが必要ですが、自分の健康を守るには自分でできることから長時間労働を避けるための工夫をしてみましょう。長時間労働を防ぐためのアイディアをいくつか紹介するので、できることがあれば参考にしてみてください。

「定時に帰る人」になる

長時間労働を防ぐために一番理想的な方法が「定時に帰ること」です。当たり前ですが、定時に帰れば長時間労働はゼロになり、次の日の準備もしっかりできて業務効率もアップするはず。しかし、仮に定時までに仕事が終わったとしても、周りが残業をしているなか自分だけ定時で帰るのは勇気のいること。それを解決するのに理想的なのは「定時で帰る人」というイメージを周りに持たせること。最初は「定時であがります」と宣言をしてでも定時に帰ることを続けていれば、徐々にイメージを作れるでしょう。宣言をしておくことで、定時間際に急な仕事を頼まれにくくする効果もあります。

後輩育成する・周りを頼る

どんなに優秀でも、人間一人の力は限度が知れているもの。どんなに頑張っても自分ひとりでこなせる仕事の量には限界があります。定時に帰りながらも、仕事で成果を上げるにはいかに周りを頼れるか、後輩を育てられるかにかかっているとも言えるでしょう。自分がやったほうが早いと思われる仕事でも、あえて後輩に任せることで、長期的に自分の仕事を減らすことができます。自分の仕事を減らしてできた余裕で、より本質的な仕事ができるようになれば、短時間でも成果をあげられるようになるでしょう。すぐに働く時間を短くすることはできないかもしれませんが、長期的な視点をもって短時間で成果が出せる環境を整えましょう。

 

昔は「長く働いている人が偉い」という風潮がありましたが、徐々に「残業するのは仕事ができないから」という風潮にシフトしつつあります。もしも長く働くことに価値を感じている方は、考え方を切り替えて、いかに短い時間で成果を上げられるか考えてみましょう。成果さえ出して入れな、定時で帰っていても誰にも文句を言われることもないはずです。

 

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