コラム:健康経営をしている企業を見極めるには。人気の取り組みも紹介
投稿日 : 2019.12.27
健康経営という言葉を耳にするようになって久しく、転職時に健康経営をしている会社かどうか気にしている方もいるでしょう。しかし、HPで健康経営をしていると書かれていても、鵜呑みにすることはできません。
この記事では健康経営とはなんなのか、企業が本当に健康経営をしているか確認する方法を紹介していきます。ホワイトな職場環境を求めている方は参考にしてください。
目次
健康経営とは、従業員の健康管理を戦略的に取り入れた経営手法のことを指します。従業員への健康管理に対する取り組みを「投資」と考え、将来的に企業の業績や企業価値を高めることを目的として行います。経済産業省の説明によると、健康経営への投資は3倍のリターンになるとも紹介されています。
また、健康経営はそれぞれの会社が業績アップのために行っているだけでなく、日本が抱えている超高齢社会に対策するために、政府が健康経営の推進を図っています。世界でも類を見ない超高齢社会に突入する日本にとって、これから特に重要な考え方と言えるでしょう。
企業が健康経営に熱心に取り組んでいる背景について具体的に見ていきましょう。
疲労により欠勤や休職、あるいは遅刻早退をしたり、もしくは出社はしていても集中できない状態では生産性はあがりません。睡眠不足や花粉といったありふれた健康被害でも、多くの社員が罹患することで、業績に多大なる悪影響を及ぼすのです。企業としては投資をしてでも健康な状態で出社してもらい、高いパフォーマンスをだしてもらいたいと考えています。
「過労」や「ブラック企業」など、この数年で過酷な労働環境に対する風当たりはとても強くなっています。悪いイメージを持たれると、直接的に業績ダウンに繋がるほか、優秀な人材が採用できなくなります。企業は積極的に健康経営に取り組み、イメージアップをすることで多くの優秀な人材を採用しようとしているのです。
過酷な労働環境では離職する人材も多くなります。採用が大変な今の時代では、優秀な人材が離職しないよう、健康経営に取り組みホワイトな労働環境を整えて行かなければならないのです。
HPなどで健康経営をしていると謳っているとしても、鵜呑みにすることはできません。ブランディングのために健康経営を謳っても、実態を伴っていないケースもあるからです。客観的に健康経営を行っているか判断するために、国の認定制度である「健康経営優良法人」を取得しているかチェックしましょう。
健康経営優良法人とは、健康経営に取り組んでいる企業を国が表彰する制度です。健康経営に取り組む企業を見える化することで、従業員や求職者、関係企業などから「従業員の健康管理に対して積極的に取り組んでいる会社」として評価できることが目的です。特に健康経営に積極的に取り組んだ上場企業は「健康経営銘柄」とも呼ばれています。また、健康経営優良法人の大企業トップ500を通称「ホワイト500」と呼びます。
国が満たした基準を満たした企業のみが認定されるため、企業を選ぶ上での大きなチェックポイントとなります。健康経営優良法人に認定されるには、次のような観点で一定の基準を満たす必要があります。
・健康経営が経営理念/方針に位置づけられているか
・健康経営に取り組むための組織体制が構築されているか
・健康経営に取り組むための制度があり、施策が実行されているか
・健康経営の取り組みを評価し、改善に取り組んでいるか
・法令を遵守しているか
健康経営に対して、具体的にどのような取り組みが行われているのか見ていきましょう。
運動やウォーキングイベントなどで運動を促進し、生活習慣を予防します。運動だけでなく、社員食堂や自動販売機で、食の面から健康をサポートしている企業も増えています。
睡眠の質を向上させるために啓蒙活動や睡眠研修を社内で開催するケースがあります。昼寝を推進したり、仮眠室を設置して社内で睡眠をサポートする企業も存在します。
定期的な健康診断が社員全員が受診するように、企業が推奨する取り組みを行っている企業もあります。部署や事業部ごとに受診率を公開して競わせるなどして、受信を促しています。もちろん診断結果に問題がある場合は、二次検査を受けさせるまでをサポートしています。
オフィスを禁煙にするだけでなく、社員の禁煙をサポートすべく禁煙外来を資金援助したり、禁煙成功者に禁煙手当を支給する企業があります。
健康経営に取り組んでいる企業で働くことは、今後のキャリアを考える上でも重要な選択肢となります。どんなに優秀でも、ブラック企業で働いていてはパフォーマンスも上がらず、ひどい場合には働けなくなるリスクすらあります。健康経営に対して、具体的にどのような施策を行っているのか確認し、自分の働きやすい環境を探しましょう。
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