コラム:リースバックとは?仕組みやメリット・注意点など解説
投稿日 : 2022.06.22
金融機関でローンを組むなど、お金を借りる場合、年齢制限があることがほとんどです。
そうした中、リースバックは持ち家を担保に、高齢でも利用できる資金調達法として注目を集めています。
リースバックの提案営業といった仕事もあり、今後ますます高齢化の進む日本において押さえておくべき知識だといえるでしょう。
本記事では、不動産業界への転職を考えている方に向けて、リースバックの仕組みやメリット・デメリットなどお伝えしていきます。
目次
リースバックは「自宅を売却し、売却代金を受け取った後も、引き続き家に住み続けることができる」というものです。
自宅をリースバック会社に買い取って貰い、売却後にリースバック会社と賃貸契約を結ぶことで、家を手放すことなく資金調達できるようになっています。
ただし、リースバック後はリースバック会社に対して賃料を支払う必要があるのに加え、定期借家契約で契約し、一定期間経過後は再契約できないことが多いといった点に注意しなければなりません。
以下で、利用者目線のリースバックのメリット・デメリットや注意点を見ていきましょう。
リースバックのメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
通常、家を売却すると、引き渡しまでの間に他の住居を探さなければなりません。
一方、リースバックであれば家の売却後も住み続けることが可能です。
特に高齢の方などで、住み慣れた家から引っ越したくないといった方におすすめだといえるでしょう。
なお、冒頭でお伝えした通り、リースバックは定期借家契約により賃貸契約を結ぶのが一般的です。
このため、一定期間経過後は家を出る必要がありますが、期間中に必要な資金を用意できれば、買い戻すことも可能です。
一時的に資金が必要だけど、将来的にお金を用意することができるといった方であれば、リースバックを利用してずっと同じ家に住み続けることもできるようになっています。
不動産会社に仲介を依頼して家を売却する場合、買主が現れるまで数カ月の時間が必要になることのが一般的です。
一方、リースバックであれば、リースバック会社が直接家を買い取るため、条件がまとまれば短期間で現金を手にすることができます。
すぐにお金が必要な事情がある方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
家を所有していると、毎年固定資産税を支払う必要がありますが、リースバックすると所有者から賃貸人に変わります。
固定資産税を納めるのは所有者であるリースバック会社のため、リースバック後は固定資産税を負担する必要がなくなるのです。
特に地価の高い場所に持ち家を所有しているといったケースでは、大きなメリットとなりやすいでしょう。
一方、リースバックのデメリットや注意点としては以下のようなことがあります。
リースバックは売却や賃料など、通常の方法より条件が悪くなりやすい点に注意が必要です。
売却額については、リースバック会社が買い取る形となります。
リースバック会社は買い取った後、入居者との賃貸借契約が切れると、リフォームして再販するなどしなければなりません。
このため、それらの費用を加味して、相場の8割程度以下での買取となることが多くなっています。
また、賃料に関しては、例えば、買取価格の8~10%など、相場の家賃ではなく、リースバック会社の利回りを優先して設定されるのが一般的です。
このため、通常の家賃設定より高い家賃になることが多くなっています。
すでにお伝えしている通り、リースバック後は定期借家契約で契約が結ばれるのが一般的です。
通常の賃貸契約であれば、借主側の権利が保護されやすく、借主が更新の意思を示せば更新できますが、定期借家契約の場合は設定期間終了後、借主側が再契約を拒否すれば契約が終了します。
リースバックは期間中に資金を用意できれば買戻しも可能ですが、買い戻しに必要な価格は、買取価格の20~30%など、高めに設定されることが多く、買い戻しのハードルは高いといえるでしょう。
不動産業界への転職を希望されている方に向けて、リースバックの仕組みやメリット・デメリットをお伝えしました。
なお、本記事でお伝えした内容は、あくまでも一般的なリースバックの内容についてお伝えしておりますが、実際にはリースバック会社によって契約内容が異なることもあります。
不動産会社に転職後、リースバックを取り扱ったり、提案したりする場合は、実際の契約内容をよく確認しておくことが大切だといえるでしょう。
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